厄除け 寺 関東

トップページ ＞ 風水で厄除け！幸せな運気をぐいぐい呼び込む考え方 ＞ 関東で評判の厄除け寺。混同しがちな宗派の違いをチェック！

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TVでもよく紹介されている有名なお寺で厄除けしたい！

 

でも、ちょっと待ってください。

 

そのお寺はどんな宗派？どんな教え？それも知らずに祈願だけするなんて、仏様に失礼です！

 

関東で「厄除けで有名なお寺」を調べていると、「関東厄除け三大師」というキーワードが出てきます。

 

みなさんは、この「三大師」を正確に言えるでしょうか？

 

私はずっと、川崎の「川崎大師」、足立区の「西新井大師」、栃木県佐野市の「佐野厄除け大師」だと思っていましたが･･･正確には違うらしい！

 

そもそも、「大師」というのが誰を意味しているのか？が重要なポイント。

 

一般的には真言宗の開祖である空海＝弘法大師のことだと認識されている方が多いのですが、実は天台宗の僧侶である「良源＝慈恵大師」を指す場合もあるんです。

 

慈恵大師は村上天皇の皇后の安産祈願を行うなど際立った活躍を収めたために朝廷内での信頼も厚く、天台宗で最高の地位に登りつめたという出世運に恵まれた人物。

 

正月の3日に亡くなったことから「元三大師」という名前で親しまれています。

 

私たちが大好きな「おみくじ」の創始者とも言われていますので、ある意味では弘法大師以上に馴染み深い大師様なんですよね。

 

さて、改めて復習してみると･･･

• 弘法大師＝空海　真言宗の僧侶
• 慈恵大師＝良源　天台宗の僧侶

川崎大師と西新井大師は真言宗、佐野厄除け大師は天台宗ですから、「厄除けのお寺」と言っても宗派が違います。

 

ですから、本来は分けて考えるべきなのです。

 

真言宗は空海（弘法大師）が開いた宗派で、身体・言葉・心の修行を行うことで誰でも仏になることができるという教えです。

 

「修行」というと山や手に籠って何やら特別なプログラムを受けなければいけないような印象がありますが、本当の修行は日々の生活の中にあるわけで。

 

自分の中に生じる迷い、不安、嫉妬･･･あらゆる邪念から目をそむけずに向き合い、心の目を開眼できた時、私たちは「目覚めた人間」になれるのです。

 

「この身のまま（生きたまま）で仏になる」というこの教え、「即身成仏」が真言宗のベースになっているんですよ。

 

ちなみに、真言宗のお寺では大日如来をご本尊としてお祀りします。

 

大日如来は「万物を司る仏」であり、私たちの身近のあらゆる場所に存在している。

 

それを感じることが悟りの道につながる･･･と、空海は説いたのです。

 

関東でその真言宗の教えを伝えているお寺といえば、川崎大師と西新井大師、そして千葉県香取市の観福寺が有名！

 

関東厄除け三大師といった場合は、この3つを意味することが多いですね。

 

一方、天台宗は大乗仏教の一派で、最澄によって広められました。

 

仏教には「産まれながらにして素質のある人しか悟りを開くことはできない」という考え方があるのですが、天台宗はこの考え方に真っ向から対立！

 

誰でも悟りを開くことができるんだよ。誰でも仏になれるんだよ、という教えです。

 

こんな私でも仏になれる！･･･そのように自覚することで、行動を変えて行きましょう！世の中を明るくしていきましょう！

 

･･･ちょっと乱暴な解釈かもしれませんが、天台宗の教えにはそんなメッセージが込められています。

 

厄除けとは自分の中のネガティブな感情＝“厄”を清めることでもありますので、天台宗の教えはまさに厄除けに通じるものがありますよね。

 

さて、そんな天台宗の教えを伝えるお寺としては、関東だと佐野厄除け大師、群馬県前橋市の青柳大師、埼玉県川越市の川越大師が有名です。

 

こちらは、「関東厄除け三大師」ではなく「関東の三大師」の名で親しまれています。

 

「厄除けの寺」といっても宗派によって厄に対する考え方も違いますので、出かける前に最低限、そのお寺の教えについてざっくりとでも勉強しておくことが大事ですね！

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