厄除け 午の日

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「土用の丑の日にウナギを食べる」という風習は実践していても、「厄除けは午の日に行ったほうが良い」という言い伝えを知らないという方は多いことでしょう。

 

そもそも、午の日っていつのこと？

 

今年は厄年だから、厄除け祈祷を受けに行こう！

 

そのように思い立ったところまでは良かったけれど、「1年のうちでいつ行けば良いんだろう？」と迷っているうちに1年が過ぎてしまった･･･という方はいませんか？

 

私はそれで前厄の厄除けに行きそびれ、その年はなにかと災厄に見舞われました。

 

あとで調べてみて知ったのですが、厄除けは「午の日（うまのひ）」に行うのがベストなのだそうです。

 

「午の日っていつ？」という方は、カレンダーの暦をご覧ください。

 

この「午」というのは、いわゆる「十二支」の一つ。

 

年に「午年」があるように、日にも「午の日」があるんですよ。

 

「木火土金水（五行）」と「干支」を組み合わせた「甲乙丙丁戊己庚辛壬癸（十干）」、そして十二支を組み合わせれば60通りになりますよね。

 

これが「六十干支（ろくじっかんし）」で、60年（60日）で一周するようになっています。（還暦をお祝いするのは、この循環が60年で一回りするからです。）

 

その中でも、「1年で最初にやってくる午の日」＝「初午」と呼ばれる日が特別で、この日に厄除けをすると良いと言われています。（2月最初の午の日です。）

 

この「午の日」（2月最初の午の日）というのは、もともとは稲荷大神が京都の伏見稲荷大社に鎮座された日。

 

稲荷大神とは、穀物や農業の神様です。

 

「その記念日を祝う」ということで、今でも2月最初の午の日にはお祭りを行う神社が多いのです。

 

また、「神仏習合」（神と仏を混合して信仰すること）では稲荷神と馬頭観音を同一視していますが、この馬頭観音は「馬に乗ってこの世界に表れた」「馬のように災厄を食い尽くす」という説があり、馬との関わりが非常に強いことでも知られています。

 

そこで、「馬」と「午」をかけて「午の日」に厄除けをすると良いと言われるようになったそうです。

 

※見方を変えれば、稲荷大神や観音様を祀っている神社でなければ「午の日」にこだわる必要はないということですね！

 

ちなみにこの「初午の日」には、地方によって様々なお祭りが開催されます。

 

奈良県では、子供達が家々を回って飴をもらうという風習があるのだとか。

 

まるでハロウィンのようですね。

 

年によっては節分（2月3日）と重なる日もありますので、ちょっとしたお祭り騒ぎです。（もともと、旧暦では2月がお正月ですし･･･。）

 

飴も良いですが、この日にぜひ食べていただきたいのはいなり寿司。

 

「稲荷大神の使者である狐は油揚げが好き」ということから油揚げにご飯を詰めたものを「いなり寿司」と呼ぶようになり、初午の日のお供えものとして定着したのだそうです。

 

厄年の方も、そうでない方も、2月の午の日はお稲荷様への感謝の気持ちを込めていなり寿司を食べましょう！

 

風水では、こうした季節ごとのイベントを大切にすることも良い運気を取り入れる流れにつながると考えられています。

 

それが結果的には「厄除け」になるんですよ！

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