西新井大師 厄除け 喪中

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死者の魂を引き連れてお祝い事に出席するというのは、想像してみるとやはり縁起が悪そうな感じがしますし、相手に対して失礼ですよね。

 

ですが、自分の厄除けなら問題ないのでは？

 

お寺でのルールはどうなっているのでしょうか。

 

親族が亡くなってから1年、いわゆる「喪中」の時はなにかと行動が制限されますよね。

 

例えば、「結婚式に出ちゃいけない」「神社で初詣しちゃいけない」「年賀状を出しちゃいけない」･･･等々。

 

神道では「死」＝ケガレと捉えますので、喪に服している間は神様の前に出るべきではない、と考えるのだそうです。

 

では、お寺での厄除けはどうでしょうか？

 

お寺ではお葬式も行いますし、神社に比べると「死」をありのまま受け入れているようなイメージです。

 

厄除けで有名な西新井大師の公式HPを見てみると、「喪中なのですがお参りや御祈願はしてよいですか？」という質問に対して次のように回答されています。

 

「当山では、七七日忌の法要がお済みであればどちらでも大丈夫です」

 

さてみなさん、「七七日忌」ってなんでしょう？？

 

仏教では、「人の魂は、亡くなってから49日間はこの世とあの世の間をさまよっている」と考えます。

 

つまり、亡くなってすぐに「あの世」に旅立つわけではないということですね。

 

その間、極楽浄土に行けるかどうかの裁きを受けるんですって。

 

ですから、残された人々は、「○○さん（故人）が無事に“あの世”に行って安らかに過ごせますように」という願いを込めて七日ごとに法要を行うんですね。

 

まず、亡くなってから7日目に行うのが「初七日（しょなのか）」。

 

以後、「二七日（ふたなのか）「三七日（みなのか）」「四七日（よなのか）」「五七日（いつなのか）」「六七日（むなのか）」「七七日（なななのか）」と続きます。

 

つまり、七七日というのはいわゆる「四十九日」のこと。

 

この日を過ぎると死者は「あの世」へと旅立ち、俗世では「忌明け」とします。

 

西新井大師の厄除けを受ける場合は、「喪中でも良いけど、忌が明けてからね」という制約があるということですね。

 

自分の厄年の時に家族が亡くなった･･･となれば、なんだか自分に責任があるように感じてしまうかもしれません。

 

「厄はうつる」とか「厄年は本人よりも家族に害が及ぶ」なんて言われたりしますからね･･･。

 

しかし、だからといってそれがトラウマになるほど悩み過ぎるのもどうかと思います。

 

あなたの厄年と身近な方の「死」にはなにかしら関連があったのかもしれませんが、そもそも厄年というのはそのような大きな出来事が起こりやすいお年頃なんです。

 

自分が30を過ぎたら親だって「高齢者」に片足を突っ込んだ状態になりますからね。

 

ですから、必要以上に自分を責めるのは止めましょう。

 

「自分が厄除けに行っていなかったからではないか」と思うのなら、これ以上の災厄に見舞われる前に厄除けに行きましょうよ！

 

西新井大師のように活気あふれる人気の厄除けスポットなら、喪中の沈んだ気持ちもいくらか上昇するかもしれません。

 

亡くなった方は、あなたに厄年の怖さを身を持って教えてくれたのではないでしょうか。

 

その命を無駄にしないためにも、あなた自身が日々を大切に生きること。

 

喪中であっても、前を向いて明るく笑って過ごすこと。

 

それが、なによりの供養になるのです。

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